NYレストラン事情
2007.12.07|magronbass|FOOD|PermaLink|Comments (0)
久々に雑談的な記事。
NYは狭い。 1ルームの間取りが悪くて、実は日本の基本的な6畳1ルームより使い勝手が悪くて、実質小さく感じる。 もちろん、キッチンはクロゼットぐらいの大きさで、誰も料理をしない。 ニューヨーカーは料理をしない。 レンジがあればラッキーなぐらいかな。
ということで、多くの人は全食、外食。 アジアの感覚からは理解できないけど、本気でそういう人が多い。 この一連の連鎖反応の結果、NYのレストランで溢れかえっている現状が成り立つわけ。
単価は$2〜5ぐらいのピザに代表される日本でいう松屋・吉牛・定食屋クラスといのが日常てきな基本ではあるんだけど、そこから上にいくと、急に高くなる。 千円代のファミレス価格帯を飛ばして2千円台〜3千円台に突入。 感覚的にはデパートのレストランぐらいかな。 スパゲッティーが1人前で1,900円みたいな。 それ以上は雲の上、宇宙の彼方にまで価格帯がのびるわけだけど、そこら辺は未知の領域だから、カット。(1人前で$500の寿司とか)
まず一つ気づいたのが、$2〜5で普通に調理された、普通の食べ物が変えるから、ファストフード系があまり人気がない。 マック・ケンタ系の店舗はそれなりに多いけど、利用者はなぜか黒人さんが大半。 そして店員さんも全員黒人さん。(か全員ラテン系できっぱり別れてる) サービスはサイアクで、衛生状態もめちゃくちゃ。 注文を10分近く待つことも少なくない。 ちょっと前に、閉店後にネズミがパーティーをしてるケンタがニュースになったばかり。
それに対抗しているのが昔からのピザ屋さん。 ピザ1スライスはかなり早い。 ピザがすでに出来ていて、それを1スライスあっためてくれる。 1スライスといっても、巨大なピザからの1スライスだから、実質Lサイズの2スライスぐらいの大きさはあると思う。 普通の家族から土木の兄さん、警察までも来る、庶民の味にあたる感じかな。 NYではとにかくピザを食う。
一ランクアップして、2千円〜3千円台を見てみる前に、この価格帯について考える。 2千円〜3千円は、細かくわけると5〜6百円の前菜・サラダ(要は千円以下)+1500円ちょっとのメインというような組み合わせで成り立つことが多い。 それにドリンクを足して、全部合わせて5千円以下という、なんとなく5千円というラインを気にした価格帯。 千円以上の非日常と、5千円以下の現実性といった感じかね。 かなりゴールデンな価格帯だと思う。
さて、NYにはゴールデン価格帯なレストランが数えきれないほどある。 が、オレはこれらを食べ歩いているわけではない。 冒険も重要だけど、なんせマズい。 ここまで話をしておいて落とすなって感じだけど、NYのレストランはマズい。 盛りつけは写真栄えするような、色を強調した、おしゃれな盛りつけが多いし、レシピのアイデアも面白いものが多い。 でも、なんせ味が悪い。(別に自分が特別グルメだとは思わない)
難しいのが、レストランの中でも、質のばらつきがあること。 もしかすると、作っている人次第で味が違うのかもしれない。 こっちのアルフレードソースが粉っぽくて味がない(完全に失敗)と思いきや、ペペロンチーノは普通に上手にできてたり、サラダがよくてもメインがまずかったり、「パンだけおいしい」って場合もあった。 とにかく品質がガタガタで、注文という行為がかなりギャンブルに近い。
このギャンブルを最小限に保つために、NY中のレストランのレビューサイトがある。http://www.menupages.com/ ユーザーが投稿するような、軽く掲示板っぽい作りだけど、他の人の意見を見れるから面白い。 けどちょっと読んでみると、全く参考にならないことに気づく。 なぜなら「良い」判定につく形容詞が意味不明だからだ。 全体的に、高得点のレストランの食べ物は「大きい」。 さらにレベルがアップすると「新鮮」(fresh)という言葉がつく。 レビューに使われている「食べ物」を形容するボキャブラリーは以上だ。 まったく、参考にならない。 「新鮮」とかいって、なにを尺度にしているのか、まったくわからない。 「新鮮」でない場合は、食材が古いとでも言いたいのか。(それって衛生的にやばいじゃん)
最終的には住所を調べる意外は、ほぼ、当てずっぽってことになるんだけど、それが2〜3千円で、二人でいってドリンク込みで7〜8千円だとすると、どうしても、ギャンブルに出る気になれない。 はずれると8千円の損になって、マズいものを食べないといけない。 うまいレストランは存在すると思うけど、どうやって探し出せばいいのか… 非常に難しい。
なんでこの状態で客が来るのか、って考えると、結局原点に戻る。 NYは料理しないからだ。 ということは、ニューヨーカーが料理をしないかぎり、客足は絶えないという保証がある。 店舗間の競争は多少あると思うけど、産業全体としての危機感がまったくないというか、必要がない。 NYのアパートにいいキッチンがつくようになると、もしかしたら大きな革命がおきるのかもしれない。
