ジャーナリズムを考える場 その2
2007.10.17|shugo|MEDIA・COMMUNICATION|PermaLink|Comments (0)
久々にメディア寺子屋を開催することとしました。
第45回メディア寺子屋定例会「新しいメディアの勃興(2)」
~市民参加型ニュースサイト オーマイニュースとは何か?~
イベントの詳細は告知ページをご覧頂きたいわけですが、今回の企画意図を少し書かせていただきます。
~企画意図その1:「取材」について学ぶ~
最近フェイス周辺のプロジェクトで取材を行うものが多く、基本的にきちんとした教育システムがないため、OJTで学んでいっており、それ自体は悪いことではないと思っているのですが、難しかった点、困った点などをきちんと困難に感じたその時点で消化しきれないで、「まいっか」と過ぎ去ってしまうことは好ましくないので、その未消化を最小限にとどめるためのサポートが出来ればと思い、企画しました。当然単発で、解決するものではないので、11月からシリーズで開催を予定しています。
~企画意図その2:「編集者 元木昌彦」を知る~
人と会うことのプロである元木さんから、人と会う(飲む)ことの楽しさを学んでもらえたらと思いました。僕自身元木さんのお手伝いをしたことで、吉岡忍さんや吉田司さんなどと知り合えることができ、ノンフィクションライターの凄さを体感させてもらったりしたのですが、本当に、すさまじい人脈が元木さんにはあり、その辺に元木さんの真髄はあると思うので、メディア寺子屋を機会に、仲良くなって、一緒に飲みにいき、その辺を身をもって学ぶような学生があらわれたらと思います。
~企画意図その3「オーマイニュース」についてちゃんと理解してもらう~
今回のテーマである「オーマイニュース」の歴史的な存在意義を知ってもらいたい思いました。
韓国のメディアの事例としては、軍政が終わる時期、世界でも例のない一株運動で成立したハンギョレ新聞がありますが、それを超えるほどのインパクト、インターネットの力を最大限活用し、韓国のジャーナリズムを変えたオーマイニュース。まず、そのエッセンスを知ってもらいたい。次に、その韓国を揺るがしたメディアが日本に根付くのか、もしくは、どのようにしたら根付かすことが出来るのか、もっと書くと、日本のインターネット市民メディアの草分けJANJANなども含め、2chとは異なる、日本における、有名性をもった市民メディアがどのように成熟していくのかを参加者にも考えてもらえればと思います。現在はソフトバンクが出資しており、Yahoo!にもコンテンツ提供を始めましたが、メディアコングロマリッドの末端を担うのか、それとも、独自オピニオンを持ったジャーナリズムの先導者になっていくのか。そのような方向性も含め、ビジネスモデルなどについてもウォッチしていくと得るところが大きいと思いました。
以下 蛇足
先日告知した闘う居酒屋(これも元木さんのご縁でお手伝いすることになったわけですが、、、)で、気になったこと2点。
一つは、今年民放連の賞をとった夕張炭鉱を題材としたドキュメンタリーを観た上で作者を交えトーク下のですが、その場での、吉田司さんのコメント。
日本の炭鉱の歴史を書いた文章はたくさんある。三池も筑豊も全部読んだ、だけど、その中にも石油との関係をしっかり書いたものは皆無。今回のドキュメンタリーもその辺に触れていない。
詳細触れないが、とにかく鋭いし、深い。
もう一つは、ビルマで殺されたジャーナリストの長井さんの死を追悼するトークにおける、フォトジャーナリスト・山本宗輔さんの発言。
その場にいなかった人のために、事前に補足すると、日本はミヤンマー政府がスーチーさんの件や、数千人の少数民族が、殺されたり、難民化されていることについて欧米などから非難されているにもかかわらず、全く気にすることなく、平然と支援をし続けているという実態があった。
そのような状況の中、長井さんの事件は起こった。
長井さんの事件をきっかけに日本の世論はビルマの問題に少し目を向けているので、この機に「日本の外交を転換しないといけない」ということをおっしゃっていた。その際、どう転換するかをおっしゃらなかったので、終了後聞いてみたが、要は、日本はミヤンマー政府に対して、人道支援も含め、一切の援助を凍結する。その上で、他国に逃げている難民の支援をする。という方針を述べられていた。
明快な考え方。現場で本気で活動している方のメッセージは本当に、重いと感じた。
