順応気構えからの脱却
2008.06.14|shugo|MEDIA・COMMUNICATION|PermaLink|Comments (0)
メディアとかコンテンツの今後のあり方を検討する場に居合わせると、21世紀も委員の方々がこの国のマスコミュニケーションを牽引することが自明であるかのように思われていると感じることが多々ある。
テレビで育ったものとしては、そういう人たちに頑張って欲しいという気持ちもあるが、身の回りを見回してみてもテレビ離れが深刻なほど進んでいる。
そのような少し浮世離れした未来を語る議論の場に時々、「破壊的なメッセージ」を発する古きよきテレビ全盛期の人たちが登場する。彼らは、昔を懐かしみ、制作会社の今の悲惨を嘆きつつ、これまでタブーであったことを巧に織り交ぜる。
放送事業者が特に嫌がるフィンシンルールやプライムタイムアクセスルールなどは、民・民でちゃんとやりとりしていたら必要ないというロジックはよくわかるのだが、結局うまくいっていないから「あるある大事典」の捏造問題みたいなものが起こってしまう。
あの事件が突破口になり、構造にもはやこのままではいけないことは明るみに出た
1年以上前に出た調査委員会報告であるが、まだ読んでない人は是非読んだ方がよい。
http://www.ktv.co.jp/info/grow/070323.html
で、「順応気構え」についてだが、ハーバマスの理論を佐藤優氏が紹介してからいろいろなところで引用され始めているが、僕なりに書くと
現代社会に生きている人は、ある問題に直面した時に、本気で考えると大抵のことは理解できる(だろう)と思い込んでいる。実際優秀なので、調べたりすれば難なく理解できることが大半である。
さらに、ご丁寧なことに、各種メディアに登場するオピニオンリーダーは、いろいろな問題を分かりやすく解説してくれるので、話を聞けばわかるので、そこに安住してしまう。
このようなサイクルに入り込むと、結局自分が本当は理解できないことについてもわかったような気になってしまい、結果、何の対応も取れないまま、環境が変化したり、自分の年金が減ったり、税金が増えたりしてしまう。
この辺を佐藤氏は「情報力」という対談本で北朝鮮と日本の比較で分かりやすく書いている。
北朝鮮の新聞に書かれていることは大半が本当の情報でないので、その中でいかに、本当のことを読み取るかが国民にとって生命線であり、その結果、国民の考える力は相当に鍛えられているとか。
では、どう脱却するか。
佐藤優氏は テレビを消す という提案をしていたが、まぁそれは一理あるが、一理しかない気がしていて、僕としては、情報を発信する作業を丁寧に行っていくことが大切なのではないかと思う。これは、家族とか友人とか仲間とか、教え子とか、誰に対してでも良いが、特定の誰かにきちっとメッセージを伝えることが大切なのだと思う。
というわけで、修法と伝法というのが密教にはあるのだが、情報のインプットとアウトプットを双方の訓練をとりあえず行うことを、7月以降行っていきたい。
