ダビング10、ついに決着!!

2008.06.20|shugo|TECHNOLOGYPermaLinkComments (1)

毎回激しい議論が行われた総務省情報通信審議会のデジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会の場が拍手に包まれた。

ダビング10を実施するための合意形成を図るフォローアップワーキングでは合意に至らなかったという中村伊知哉委員の報告を受け、各委員からのコメントも一通りした後で、最後、主査である村井教授から解決策の提案を求めたところ、権利者団体の代表である椎名委員から、突如ダビング10開始を容認する考えが表明された。

さかのぼること3日前(6月17日)、私的録音録画補償金の対象にブルーレイディスクを加えるという合意が、文部科学省と経済産業省でなされたことが渡海紀三朗文部科学大臣の閣議後の記者会見で発表された。それを受けて、JEITAは18日に「経済産業省と文部科学省による「ダビング10の早期実施に向けた環境整備」に係るJEITAの見解について」を発表。
http://www.jeita.or.jp/japanese/detail.asp?pr_id=1367

「ダビング10の早期実施を目指して、両省が調整にご努力いただいたことを高く評価しています。」とコメントした。


一方権利者はデジタル私的録画問題に関する権利者会議28 団体、社団法人日本芸能実演家団体協議会加盟61 団体(賛同団体)で、「ブルーレイディスクを現行補償金制度の対象とすることについて」への声明文発表。
http://cpra.jp/web/news/news_080617_3index.html

「ブルーレイディスクの取り扱いについては、もっと早い段階で現行法での指定が行われてしかるべきものであり、権利者としてはこの合意を以って、ダビング10の実施期日の確定ができるものとは考えておりません。」と拒否する姿勢を示していた。


このような声明を出していた団体の代表者である、椎名委員がなぜ昨日委員会の場で容認する考えを示したのか。正直、拒否の声明を出すタイミングでダビング10を容認しても良かったかもしれない。

ここからは想像だが、権利者団体は、ダビング10スタートの意思決定の場は、放送事業者、メーカー、消費者、権利者がコンセンサスを図ってダビング10導入を決定した村井委員会で実施期日の確定を決めるべきだと考えたのではないだろうか。

とりまとめに精力的に動いた、村井さんや中村委員、総務省への敬意の表れとも受け取れる発表に正直感動した。

最後、主張すべきことは主張した上での容認であり、今後もコンテンツのリスペクトやクリエイターへの対価の還元について、引き続き議論していくこととなったが、そのことを反対する委員は一人もおらず、その結果、DPAやメーカーの正式の7月5日ごろをめどに期日確定作業が進められることとなった。


舞台裏でどのような駆け引きが繰り広げられたかわからないが、昨日をもって、3大臣を巻き込んだ霞ヶ関戦争はついに幕引きを迎えた。


再度明記しておくが、3大臣の合意でダビング10がスタートしたのではなく、すべてのステークフォルダーのコンセンサスを形成しうるこの委員会の決定によって、ダビング10はスタートした。この政策形成プロセスの意義というか価値は、今後いっそう高まっていくだろう。

とにもかくにも受け入れがたいことを受け入れ、オリンピック前にまとめきった皆様にひとまず、敬意を表したいと思う。

Posted Comments

おつかれ!
そのニュース、Y!で見ていて"おっ"と思っていたとこでした。
ブルーレイも入ったか。

僕も頑張らないと!と奮起しております。

2008.06.20|ikeponia

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