コミュニケーションデザインカレッジ I-MAGE

コミュニケーションデザインカレッジ I-MAGEとは

企画づくりを体系的に学びながら実践する4ヶ月間の学生向けプログラム。

I-MAGEは、新しいカタチの学びの場を目指して2001年に創立した、学生による学生のための学校です。定められたテーマを元に、数十人の学生が集り、座学と実践を通じて、チームで問いを立て、企画を実践するという形で、世の中に投げ掛けます。

2001年の創立時から、数百名に及ぶ卒業生を輩出し、様々な分野の最前線で活躍しています。

「問題発見」「変化に対応する」能力を育てる教育の仕組みを目指して

戦後日本の目標は、故・松下幸之助氏の話されたPHP (Peace and Happiness through prosperity)に代表される、経済的な繁栄によって平和と幸せな社会を実現することではなかったでしょうか。食うものに困る日常から脱却するため に、質の高い商品を大量に生産し、国内のみならず世界中に販売していくことで、1980年代には「Japan as No.1」といわれる経済大国になりました。

この経済活動を支えたのが「偏差値教育」です。学ぶべき内容が指導要領により明確に定められ、与えられた問題を早く正確に解くことができる人間を偏差値で評価するシステムは処理能力の高い人材を育て、企業に入り、世界最高水準の生産システムを構築し、日本を経済大国へと導いたわけです。

しかし、バブル崩壊後、様々な問題が表面化してくるなかで、偏差値教育が象徴する「与えられた問題を早く正確に解く」能力とは 異なる、「なにが問題かを発見する」「変化に対応する」能力が求められるようになりました。このような能力を育てるためには従来とは異なる教育の仕組みが必要となります。 

「新しいカタチの学びの場」とは

新しいカタチの学びの場を考える際に、示唆的な事例が中世ヨーロッパにあります。12世紀ボローニャ大学は学ぶ側(学生)が組合(ウニヴェルシタス)を作って大学を運営し、教師を連れてきて教えを請う。そして評価によって契約も決めるシステムをとっていました。この形態の大学において、学生に求められる能力は、時代や社会環境に応じて学びたいテーマを持つこと。

では、一体このような能力はどのようにしたら身につけることができるのでしょうか。私たちは仮説として学びたいテーマについて考えるための時間と空間を設定することが大切だと考えました。そのような場を設定することで自らの身体感覚や自然環境、社会環境に耳を澄まし、生命や自然環境に対して根源的な問いを生み出すことができるのではないでしょうか。

近代西洋が広めた自然を超克し、開発の対象と捉えるパラダイムから、自然の叡智に学び、自然の中で生きていく知恵を社会システムに生かし、自然も人間もともに持続可能な存在として共生し、コンヴィヴィアル(共愉的)な環境を構築することが21世紀を生きる私たちの使命だと考えます。